2008年ごろ、職場の人から聞いた話。
阪神大震災の時、水道が出なくて困ったので、井戸があるといいよ ということ。
それ以来7回井戸掘りに挑戦したが、どれも2 mぐらいで挫折してました。
原因は、石。昔ここは宮川の下流域だったようで、こぶし大の丸い石がごろごろ出てきます。そこから掘り進めなくなっていました。
GWの前後コロナの影響でどこも行けずにまた井戸掘りを再開しました。
とりあえずこんなのを作ってみる。
せんべいの缶を切って、はんだ付けして塩ビパイプにはめてスイコを作る。
弁になってます。
こちらはゴム製。
これをパイプの先につけて(スイコ)、穴に入れて泥水と一緒に土砂をすくい上げていきます。
掘り進んではVU100を打ち込んでいく。
2 m入ったところでこんな石が出てきた。
この深さまではいつも1日で到達する。
VU100をつないで、どんどん掘り進みます。
が、3 mちょいで、先端が石にあたってパイプが割れたので、全部抜きました。
次は、肉厚のVP75にしました。先端から1 mには、4.2 mmの穴が320個開けてあります。
そこからパイプ内に水が染み出す仕掛け。
穴掘りに使った道具たち。
最初は短いけど、掘り進むたびにつないで伸ばしていきます。
左から、スイコ、穴掘りドリル、石割用鉄パイプ、石広いジグ。
休憩中。一日に10 cmぐらいしか進まない日もあります。
VP75に30 kgぐらいの重りをぶら下げています。
土砂を吸い上げて、隙間ができたらハンマーでVP75を打ち込んでいきます。
小学生の教科書から。
どうやら、ここは昔、宮川の中州のようです。
目標の 4 mまでは少し届きませんでしたが、水位を1.7 mほど確保し掘削終了です。
10日ほどで掘りました。
CADで手押しポンプを据えるための図面を描きました。
CADで作画して、大人も子供も無理なくポンプ操作をできる高さがわかったので、
手押しポンプを据え付ける台を作りました。
ポンプの台を据える基礎を打ちます。出てきた石を並べて・・、
セメントを流しました。
コンクリートますをおいて、セメントで固定しました。
ポンプの台を固定するために、コンクリートますには、ドリルで穴があけてあります。
こちらが届いたポンプ(裏側)。
川本ポンプ製 「ドラゴン HDS-25形」
ステンレス製で、昔のガチャポンみたいに上が開いていないので衛生的です。
15 mの押上揚水ができので、2Fのトイレまで揚水できそう。
ストレーナーを付けた揚水パイプ(VP25)を水深1.1 mまで沈めた。
ストレーナーの位置は、井戸底から0.6 m。
ポンプと揚水パイプの間には、ボールバルブと分岐を付けた。
30分ほど汲み続けると泥水は透明になりました。
分岐から、ボールバルブ、砂こし器を経由して、日立の電動ポンプを取り付けました。
水温は、年中18度。
お神酒と塩で清めて竣工式を執り行いました。
水質検査を経て、伊勢市の防災井戸に登録してもらいました。(飲めません。)
それと、井戸水を下水に流す契約をしていないので下水道に流す用途では使えませんが、魚の飼育水、散水、洗車などには使ってもよいとのこと。
揚水量は、35リットル/分で、水量も十分です。
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