前回(PM84il のヒト: 移動用 折り畳み式 円偏波アンテナ 製作中3)からの続き
このところ、年度末/始めということもあり、いろいろと多忙でアンテナ製作が滞っていました。
そろそろ6月の8kトライの日も近づいてきたので、GW中に完成させたかったのですが、この期間中もいろいろとあって完成はできませんでした。
前回の数日後にVNAをつないで調整をしていましたが、少し切り過ぎてしまって中断していました。昨日は、切りすぎた給電部のエレメントの先だけをもとの長さに交換しました。
カット&トライで切り過ぎを想定していて、はんだでエレメント先端だけを交換できるように作っていました。
今日は改めて調整から開始。アンテナを高さ2 mのテストベンチに載せて、調整しています。
直交偏波の片側ずつ調整していきます。
1番のアンテナ - 436.7 MHz VSWR 1.10
2番のアンテナ - 435.7 MHz VSWR 1.13
1時間ぐらいで調整はできました。
調整方法として、まずは、給電部のエレメントを切って共振周波数を調整して、D1, D2, D3あたりを少し切ってという感じで調整していきます。Refを切ってもあまり変化はありません。
2つのアンテナの調整が終わったら、あとは位相差をつけて給電します。
ここがいつも頭を悩ますところ。右/左旋の偏波面を考えながら、給電点の物理位置差があるものに、同軸で移相させて、全体的に1/4波長の位相差を付けるのは難しいです。
いつも同軸ケーブルを切断するときには頭が混乱します。
今回の条件
- 右旋円偏波で作りたい (右側のエレメントを1/4波長遅らせて給電)
- 周波数: 435 MHz
- 同軸の波長短縮率: 77 % (実測値)
- 物理位置差: 0.0175 m
これらから計算して、右側のエレメントの同軸ケーブルを0.1193 mの長くするという結論になり、今日はケーブルを切断してタイムアップです。
次回は電力分配のQマッチ製作からスタートです。
0 件のコメント:
コメントを投稿