2023/12/12

H/V/LHCP/RHCP切り替え器を作っている件 その2

PM84il のヒト: H/V/LHCP/RHCP切り替え器を作っている件 その1 の続き


埼玉に出張に行ったので帰りにオヤイデで75 Ωのテフロン同軸を買おうと思いましたが、秋葉原に寄るのが面倒くさくなってそのまま帰宅。

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今まで気づいてなかったのですが、Qマッチは75 Ωで作っても、正確には50 Ωの分配じゃないと。計算してみると、70.71 Ωの伝送線路で作るが理想のようです。でもそんな同軸は無いです。

いろいろ考えているうちに、マイクロストリップラインで構成したらインピーダンスは自由に設計できることに気づきました。


便利なページがありました。

マイクロ・ストリップ・ライン の設計 MstripCalc (ruru.ne.jp)

パラメーターは次の通り。

  • 基板厚さ 1.6 mm
  • 銅箔厚さ 35 um
  • 比誘電率 4.5
  • 435 MHz


50 Ω λ/4 の計算例: ライン幅2.98 mm、長さ92.85 mm

70.71 Ω λ/4 の計算例: ライン幅1.59 mm、長さ95.19 mm


それぞれロスはどうなるのかと気になり、また別のサイトを見つけました。


435 MHz 50 Ω λ/2の長さで、S21 = -0.209 dB

435 MHz 70.71 Ω λ/4の長さで、S21 = -0.115 dB

同軸ケーブルのQマッチで作るのと同じか、接続のことを考えるとストリップラインで作るのが良さそうに思えて基板を作ることにしました。

PCBEで作りました。
この設定でガーバーを出力してJLCPCBに発注。

ガーバービューアーで見るとかっこいい。

こちら、はんだ面。


リレーは、TE connectivity (Tyco)のHF3を使用する予定です。

コイル電圧12 Vのリレーが都合が良いのですが、monotaroで3 V品が1,500円 / 個と、どこよりも安く購入できるようなので発注。

基板は、仰角ローター直下のマストに設置したウオルボックスに入れる予定です。シャックの偏波切り替えスイッチと、タワートップの基板を接続をするのに、0.75 mm^2の25 mの電線を使用すると、リレー4回路分の電流で往復50 mの長さで電圧降下が0.3 Vぐらいになるようです。電圧降下はそんなに気にするレベルではないようです。


基板の送料をケチったので、到着するのは2週間ぐらい先になりそうです。
到着するまで少し待ちです。

10枚注文しましたので、「うまくいったら」お分けできると思います。


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