こちら PM84il のヒト: 直下プリ 2号機 を作っている件 の続き。
5/8に基板が到着して組み立ててみました。
SAWフィルターのはんだ付けができれば完成できると思ってました。
予想通り、難易度高め。左のは、シャーペンの先っちょ。
まずは電力通過の試験。
数秒でVSWR悪化し、原因はチップインダクターL6の磁気飽和。
空芯コイルを試して一発ok。
ちなみに、フェライトビーズもNGでした。
この状態で50 W 1分間の通過で問題なし。C6, C7はビクともしませんでした。
次は300 MHz HPFの製作。
L2, L3をいろんな直径と巻き数でカットアンドトライ。
この時点ではまだMMICは付けずに、
ANT側端子 <-> TP1間 でS21を測定しています。
このあと145 MHzトラップのL1を取り付け。こちらもカットアンドトライ。
MMIC入力部のフィルターは最終こうなりました。
435 MHz通過損失: 0.12 dB
入力VSWR: 1.14
145 MHz通過損失: 80 dB以上
隣で145 MHzのアップリンクをしても平気です。
コイルは変形すると特性が変わるのでホットボンドで固定。
MMICを取り付けて完成です。
NFメーターがないので実測できないのですが、MMIC自体のスペックに前段フィルターの通過損失を加算して、机上の計算ではNF = 0.6 dB程度かと思います。
MMICでアンプした後のSAWフィルターで2 dBちょっとの減衰がありますが、トータルのゲインは18 dBほどでした。
このあと50 Wで5分間の電力通過を試しましたが、正常に動作しています。
回路図
パーツリスト
- C1 7 pF
- C2 7 pF
- C3 7 pF
- C4 7 pF
- C5 270 pF (271)
- C6 1000 pF (102)
- C7 0.01 uF (103)
- C8 1 uF / 25 V (105)
- C9 0.01 uF (103)
- C10 0.1 uF (104)
- C11 1 uF / 50 V (105)
- C12 1 uF / 25 V (105)
- CN1 N-R
- CN2 N-R
- D1 GS1010FL
- D2 GS1010FL
- FL1 SF2446E
sf2446e.pdf (rfmi.co) - IC1 PGA-103+
SMT Low Noise Amplifier, 50 - 4000 MHz, 50Ω | PGA-103+ | Mini-Circuits (minicircuits.com) - IC2 NJM7805SDL1 (できれば発熱の少ないLDOにしたい)
- L1 0.17 uH (φ4.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 8回左巻き)
- L2 18 nH (φ3.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 2回右巻き)
- L3 18 nH (φ3.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 2回右巻き)
- L4 470 Ohm, 1 A
- L5 470 Ohm, 1 A
- L6 φ4 mm軸にUEW 0.4 mm x 12回巻き
- L7 470 Ohm, 1 A
- L8 470 Ohm, 1 A
- PCB
- RL1 HF3 56 (12 V) 1462051-4
- RL2 HF3 56 (12 V) 1462051-4
DDEController (te.com) - TP1 U.FL-R-SMT-1
部品が揃ったら頒布予定です。ケースなしの完成品で\10kぐらいの予定です。
ケースはこちらが適合しそう。(ガスケットはゴム、IP67アルミケース)
BDN9-13-5N.pdf (takachi-el.co.jp)
IC-9700設定方法
- MENU - ② - SET - 外部端子 - 外部プリアンプ - 430M を ON(← 初回のみ)
- 普段使うときは、FUNCTION - ② -EXT P.AMP で ON/OFF できます