2025/09/23

AO-7 受信用アンテナ

 自分より年上のアマチュア衛星AO-7、mode Aだけが日本では使えるのですが、気まぐれで、次のパスになるとmode Bになったりと、面白い衛星です。

145.900 MHz CWでアップリンクすると、29.45 MHzでダウンリンクされます。送信固定で、受信側RIT + 1 kHzがちょうど良いようです。

今まで7 MHzのダイポールで聞いていたのですが、ノイズが多く苦労していました。

前から考えていたアンテナを小一時間で作ることができました。

トタン屋根の上に1波長ループアンテナをつくりました。トタンをリフレクターにして、天頂方向にビームが形成されています。エレメントとの距離は1/8波長で、2エレCQみたいな感じです。

四隅のポールは園芸用のグラスファイバーで、畝のビニール屋根を作るための物です。それを紐で引っ張っています。

給電部は同軸から直接で、特にマッチングはしていません。VSWRは、1.3 (28.25 MHz)、3.0 (29.45 MHz)です。ちょっとエレメント長の調整が必要です。

1時間でできたと思えばなかなかの収穫
3 QSOできました

完成後のパスで動作確認。ノイズレベルが低く (S2 @ 2.7 kHz BW)、天頂方向のゲインはそこそこあるようで良く聴こえます。仰角25度を切るとほとんど聞こえません。



2025/9/21 土星の衝

太陽 地球 土星の順で一直線に並ぶ、土星の衝なので夜空を見たところ、シーイングが良さそうでしたので望遠鏡を出しました。

22:45頃の様子です。

土星の環っかには、わずかに隙間がみえるように思えます。


C8 + X2バーローレンズ + ガイド用カメラ ASI 120MM

左下から、タイタン、ミマス、ディオネ、土星、レア

うちの設備ではこれが精いっぱい。

今の赤道儀で何とかなるC11、惑星用カメラとX3バーローレンズが欲しいところ。


2025/06/29

H2A最終号機を伊勢から見た件

H2A最終号機の打ち上げが夜中に 行われることを知りました。

前から気にはなってたんですが、夜中の打ち上げなら軌道によっては伊勢からでも見えるんじゃないかと。TLEとか軌道要素の類のものがないかと探しましたが、ありませんでした。

YouTuneでJAXAの打ち上げ前ブリーフィングを見ていると、発射からの経過時間と高度、地図が発表されていました。昔覚えた公式、地球表面からの高さh1 (m), h2 (m)における光学見通し距離 d (km) を求める近似式、d = 3.57 * (SQRT(h1) + SQRT(h2)) に入れてみると、可視範囲内であることが分かりました。


じゃ、仰角は何度ぐらいなんだろうかと計算し始めましたが、途中でギブアップ。Copilotに聞いたり、ChatGPTに聞いたりしてみましたが、どうも答えに一貫性がなく、地表面以下を意味するマイナス仰角を算出されたりされました。(プロンプトの内容が悪かったのかもしれません。)

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夜中に屋上に行き、カメラを据えました。この日は水蒸気が多く、星もそれほど多くは見えませんでした。打ち上げの数分前、YouTubeの打ち上げライブを聞きながら空を眺めます。

打ち上げと同時に南西~南南西に向けたカメラのシャッターを切り始めました。

打ち上げから6分ぐらいたった時、周りの星と明らかに違う動きの輝点を発見しました!仰角は20度ぐらいだと思います。これだけ水蒸気があっても見えたのがうれしかったです。

どうもこのあたりでカメラの画角から外れてそうだったので、一瞬の判断でカメラの向きを変更しました。その間の取りこぼしたのは2枚だと思います。

撮影間隔: 3秒、シャッタースピード: 1/2秒、絞り4、ISO 12800
画角変更前後で写真をつないであります。つなぎ目あたりで2枚欠損しています。
つなぎ目の左に3点ありますが、ここまでは第1段目のエンジンで、
そのあとが第2段目のエンジンです。

動画にしたもの。

打ち上げライブでの説明では、今回の飛行は南打ちと言われるもので衛星を地球周回軌道に入れるための打ち上げ方法だそうです。静止軌道に入れるときは東打ちとのことで、今回とは違った軌跡になると思います。

南打ちの出現する場所はこれでわかりましたので、H3の打ち上げもぜひ見てみたいと思います。


2025/05/27

NA1SS 大西宇宙飛行士とのQSOに成功

5/26の出来事。

普段Xは見ないのですが、たまたまXXKさんが大西宇宙飛行士とQSOできたって投稿を見て、次のパスでも機会があるかと思い調べると5分後・・・。

ここ数カ月サテライトをやってなかったので、慌てて同軸をつなぎ、PC・無線機・ローターコントローラーを接続して、SatPC32を立ち上げ、軌道要素を更新。

やっとのことで電波が出せたのは最大仰角を過ぎたころ。

家族を呼び寄せQSOの機会を伺い、見事成功しました。

大西宇宙飛行士との交信、念願叶いました。


NA1SSの中の人とのQSOはこれで2回目です🤩

PM84il のヒト: NA1SSとQSO🤩🤩🤩

2025/04/06

1.2 GHz 直下LNA製作

以前435 MHzの直下LNAを作ってうまくいったので、調子に乗って1.2 GHzのを作り始めたのが去年の6月。1.2 GHz帯に都合の良いSAWフィルターが無く、マイクロストリップラインでBPFを構成し実測してみましたが、誘電率が正確にわからなかったので一つ目は見事失敗でした。


失敗した基板。
BPFの特性確認用に、裏面にSMAコネクターをはんだ付けしてます。

帯域幅やインピーダンス (VSWR)はまぁまぁですが、
中心周波数が1150 MHz、通過ロスが8.4 dBというお粗末なもの😅

普通ならここで何枚もパラメータを変えたのを作って試すのですが、気力と暇がなく10カ月放ってありました。

-・・・-

数日前に久々にSAWフィルターを探してみると、都合の良いのが見つかりました。
fc = 1260 MHz, BW = 90 MHz (-3 dB), S21 = 4.5 dB, Z = 50 ohm

(去年もこれとほぼ同じスペックのを見つけましたが、入出力が150 ohmのバランスで、インピーダンス、BAL/UNBAL変換すると9 dBぐらい落ちそうだったので諦めていました。)

というわけで、以前から目をつけていたMMICと組み合わせて基板を描いてみました。MMICのスペックは、NF = 0.2 dB, S21 = 22.5 dB, IP3 = 39 dBmと素晴らしいものです。

SAWフィルターはMMICの出口に付けるので、NF = 0.5 dB, Gi = 18 dBぐらいの仕上がりになる予定です。もちろん、IC-9700から同軸一本で電源重畳とリレー制御ができるような設計です。

2 mm角で8pinのMMIC、手はんだできるのか?

裏面には部品無し。

最近は土日に暇がないのですが、そのうち作ります。


2025/03/23

東海QSOコンテスト

東海QSOコンテストに参加しました。

11/17ぶりのオンエアーでした。

6時前に到着、気温はマイナス3度でした。前日は雨でしたが路面が濡れてなくてよかったです。風が強くアンテナを上げるのに苦労しました。やっとの思いでポールをフルアップしたのですが、1.8/3.5 MHzダイポール用の滑車を付けるのを忘れて降ろしました。2度目はかなり苦労しました。貫通ボルトを差し込んだ直後、くらくら来て貧血。数分車で横になりました。

X6000を上げ終わったのが8:40ぐらい。写真を撮ったりパソコンの設定をしたり、なんだかんだで開始2分前でした。ビール飲む時間が無かったです😭

1.8, 3.5 MHzに少し長く居すぎたかな。14 MHzのコンディションが良く、1エリアもS9で入ってきていました。7 MHzも普通に使えました。

目標の点数には少し及ばず。

QSO頂いた皆さん、ありがとうございました。

移動地はこちら。
V/UHFの西側は全く飛びません。

HFは730V-1、50 MHzはデルタループ、
144, 430, 1200 MHzはX6000を使用

1.8/3.5 MHzはトラップ付きダイポールを使用

お隣さん。
IC-905でQSOされてました。


2024/10/15

紫金山・アトラス彗星 その2

10/13

天気が良かったので赤道儀をもって子どもと近所の川の河口に出かけました。西の空が低いところまで見られる場所です。同じ目的でしょうか、隣でも三脚を据えている方がいました。散歩中の方が声をかけてくれました。「30分ぐらいしたらほうき星が見えてくるはず」と言うと、また来るとのこと。

双眼鏡で見えるようになったころ、先ほどの方がやってきました。しばし歓談していると肉眼でも見えるようになりスマホでも撮影できました。

高度が10度を切ってくると大気の影響でどんどん見えなくなりました。スマホで撮影しているときにメインのデジカメで撮影すればよかったなと反省。それでも、これだけの画像が得られました。

200 mm F5.6 ISO1600 4秒

200 mm F5.6 ISO1600 4秒

10/14

この日は夕方に雲がありそうだったので自宅から。ダメもとで屋上から撮影したところ、雲の隙間から何とか撮影することができました。ちょうどこの頃に肉眼でもかすかに見えました。自宅は周りが明るいのでなかなか良い写真が撮れません。ビルの見た目の高さと比べると、すごく尾が長いのがわかります。赤道儀は使用せず三脚で済ませました。露出時間が短いので十分でした。

86 mm F4 ISO800 2秒


AO-7 受信用アンテナ

 自分より年上のアマチュア衛星AO-7、mode Aだけが日本では使えるのですが、気まぐれで、次のパスになるとmode Bになったりと、面白い衛星です。 145.900 MHz CWでアップリンクすると、29.45 MHzでダウンリンクされます。送信固定で、受信側RIT + 1 ...