2025/11/24

1.2 GHz直下LNA その後

PM84il のヒト: 1.2 GHz 直下LNA製作 の続きを書いてなかったことに気づき更新です。

SAWフィルターが見つかったのでCADで作図、JLCPCBに基板を発注しました。

ここまでは良かったのですが・・・、部品を発注していくと、見つかったはずのSAWフィルターが欠品になってました。仕方なく、フィルターをジャンパー線でバイパスして製作することにしました。


4/13に基板が来ました。

最難関の部品はこのMMIC、2 x 2 mm角です。
リフローでなく、手はんだで付けました。

ほぼすべて部品が乗ったところ。
(SAWフィルターとバイアスTのLが付いていません。)

ゲインは16 dBぐらい

バイアスTのLを取り付け。

スルーは0.6 dBのロス。

IC-9700と接続して、ダミーロードにて10 W連続送信で特に問題なし。

7月5日、ビニール袋に包みX6000の直下プリとして使用開始。フィルターが無いため、430 MHzの送信などで飽和します。
VNAでゲインを測定したときはCALがうまくできていなかったのかもしれないのですが、IC-9700で外部プリをON/OFFする限り、18~20 dBぐらいのゲインがあるようです。
1.2 GHzでは同軸ケーブルの損失も大きいので、直下プリは効果絶大です。

JA2IGY

8D-FB 10 mの損失補償ができます。



2025/09/23

AO-7 受信用アンテナ

 自分より年上のアマチュア衛星AO-7、mode Aだけが日本では使えるのですが、気まぐれで、次のパスになるとmode Bになったりと、面白い衛星です。

145.900 MHz CWでアップリンクすると、29.45 MHzでダウンリンクされます。送信固定で、受信側RIT + 1 kHzがちょうど良いようです。

今まで7 MHzのダイポールで聞いていたのですが、ノイズが多く苦労していました。

前から考えていたアンテナを小一時間で作ることができました。

トタン屋根の上に1波長ループアンテナをつくりました。トタンをリフレクターにして、天頂方向にビームが形成されています。エレメントとの距離は1/8波長で、2エレCQみたいな感じです。

四隅のポールは園芸用のグラスファイバーで、畝のビニール屋根を作るための物です。それを紐で引っ張っています。

給電部は同軸から直接で、特にマッチングはしていません。VSWRは、1.3 (28.25 MHz)、3.0 (29.45 MHz)です。ちょっとエレメント長の調整が必要です。

1時間でできたと思えばなかなかの収穫
3 QSOできました

完成後のパスで動作確認。ノイズレベルが低く (S2 @ 2.7 kHz BW)、天頂方向のゲインはそこそこあるようで良く聴こえます。仰角25度を切るとほとんど聞こえません。



2025/9/21 土星の衝

太陽 地球 土星の順で一直線に並ぶ、土星の衝なので夜空を見たところ、シーイングが良さそうでしたので望遠鏡を出しました。

22:45頃の様子です。

土星の環っかには、わずかに隙間がみえるように思えます。


C8 + X2バーローレンズ + ガイド用カメラ ASI 120MM

左下から、タイタン、ミマス、ディオネ、土星、レア

うちの設備ではこれが精いっぱい。

今の赤道儀で何とかなるC11、惑星用カメラとX3バーローレンズが欲しいところ。


2025/06/29

H2A最終号機を伊勢から見た件

H2A最終号機の打ち上げが夜中に 行われることを知りました。

前から気にはなってたんですが、夜中の打ち上げなら軌道によっては伊勢からでも見えるんじゃないかと。TLEとか軌道要素の類のものがないかと探しましたが、ありませんでした。

YouTuneでJAXAの打ち上げ前ブリーフィングを見ていると、発射からの経過時間と高度、地図が発表されていました。昔覚えた公式、地球表面からの高さh1 (m), h2 (m)における光学見通し距離 d (km) を求める近似式、d = 3.57 * (SQRT(h1) + SQRT(h2)) に入れてみると、可視範囲内であることが分かりました。


じゃ、仰角は何度ぐらいなんだろうかと計算し始めましたが、途中でギブアップ。Copilotに聞いたり、ChatGPTに聞いたりしてみましたが、どうも答えに一貫性がなく、地表面以下を意味するマイナス仰角を算出されたりされました。(プロンプトの内容が悪かったのかもしれません。)

---

夜中に屋上に行き、カメラを据えました。この日は水蒸気が多く、星もそれほど多くは見えませんでした。打ち上げの数分前、YouTubeの打ち上げライブを聞きながら空を眺めます。

打ち上げと同時に南西~南南西に向けたカメラのシャッターを切り始めました。

打ち上げから6分ぐらいたった時、周りの星と明らかに違う動きの輝点を発見しました!仰角は20度ぐらいだと思います。これだけ水蒸気があっても見えたのがうれしかったです。

どうもこのあたりでカメラの画角から外れてそうだったので、一瞬の判断でカメラの向きを変更しました。その間の取りこぼしたのは2枚だと思います。

撮影間隔: 3秒、シャッタースピード: 1/2秒、絞り4、ISO 12800
画角変更前後で写真をつないであります。つなぎ目あたりで2枚欠損しています。
つなぎ目の左に3点ありますが、ここまでは第1段目のエンジンで、
そのあとが第2段目のエンジンです。

動画にしたもの。

打ち上げライブでの説明では、今回の飛行は南打ちと言われるもので衛星を地球周回軌道に入れるための打ち上げ方法だそうです。静止軌道に入れるときは東打ちとのことで、今回とは違った軌跡になると思います。

南打ちの出現する場所はこれでわかりましたので、H3の打ち上げもぜひ見てみたいと思います。


2025/05/27

NA1SS 大西宇宙飛行士とのQSOに成功

5/26の出来事。

普段Xは見ないのですが、たまたまXXKさんが大西宇宙飛行士とQSOできたって投稿を見て、次のパスでも機会があるかと思い調べると5分後・・・。

ここ数カ月サテライトをやってなかったので、慌てて同軸をつなぎ、PC・無線機・ローターコントローラーを接続して、SatPC32を立ち上げ、軌道要素を更新。

やっとのことで電波が出せたのは最大仰角を過ぎたころ。

家族を呼び寄せQSOの機会を伺い、見事成功しました。

大西宇宙飛行士との交信、念願叶いました。


NA1SSの中の人とのQSOはこれで2回目です🤩

PM84il のヒト: NA1SSとQSO🤩🤩🤩

2025/04/06

1.2 GHz 直下LNA製作

以前435 MHzの直下LNAを作ってうまくいったので、調子に乗って1.2 GHzのを作り始めたのが去年の6月。1.2 GHz帯に都合の良いSAWフィルターが無く、マイクロストリップラインでBPFを構成し実測してみましたが、誘電率が正確にわからなかったので一つ目は見事失敗でした。


失敗した基板。
BPFの特性確認用に、裏面にSMAコネクターをはんだ付けしてます。

帯域幅やインピーダンス (VSWR)はまぁまぁですが、
中心周波数が1150 MHz、通過ロスが8.4 dBというお粗末なもの😅

普通ならここで何枚もパラメータを変えたのを作って試すのですが、気力と暇がなく10カ月放ってありました。

-・・・-

数日前に久々にSAWフィルターを探してみると、都合の良いのが見つかりました。
fc = 1260 MHz, BW = 90 MHz (-3 dB), S21 = 4.5 dB, Z = 50 ohm

(去年もこれとほぼ同じスペックのを見つけましたが、入出力が150 ohmのバランスで、インピーダンス、BAL/UNBAL変換すると9 dBぐらい落ちそうだったので諦めていました。)

というわけで、以前から目をつけていたMMICと組み合わせて基板を描いてみました。MMICのスペックは、NF = 0.2 dB, S21 = 22.5 dB, IP3 = 39 dBmと素晴らしいものです。

SAWフィルターはMMICの出口に付けるので、NF = 0.5 dB, Gi = 18 dBぐらいの仕上がりになる予定です。もちろん、IC-9700から同軸一本で電源重畳とリレー制御ができるような設計です。

2 mm角で8pinのMMIC、手はんだできるのか?

裏面には部品無し。

最近は土日に暇がないのですが、そのうち作ります。


2025/03/23

東海QSOコンテスト

東海QSOコンテストに参加しました。

11/17ぶりのオンエアーでした。

6時前に到着、気温はマイナス3度でした。前日は雨でしたが路面が濡れてなくてよかったです。風が強くアンテナを上げるのに苦労しました。やっとの思いでポールをフルアップしたのですが、1.8/3.5 MHzダイポール用の滑車を付けるのを忘れて降ろしました。2度目はかなり苦労しました。貫通ボルトを差し込んだ直後、くらくら来て貧血。数分車で横になりました。

X6000を上げ終わったのが8:40ぐらい。写真を撮ったりパソコンの設定をしたり、なんだかんだで開始2分前でした。ビール飲む時間が無かったです😭

1.8, 3.5 MHzに少し長く居すぎたかな。14 MHzのコンディションが良く、1エリアもS9で入ってきていました。7 MHzも普通に使えました。

目標の点数には少し及ばず。

QSO頂いた皆さん、ありがとうございました。

移動地はこちら。
V/UHFの西側は全く飛びません。

HFは730V-1、50 MHzはデルタループ、
144, 430, 1200 MHzはX6000を使用

1.8/3.5 MHzはトラップ付きダイポールを使用

お隣さん。
IC-905でQSOされてました。


2024/10/15

紫金山・アトラス彗星 その2

10/13

天気が良かったので赤道儀をもって子どもと近所の川の河口に出かけました。西の空が低いところまで見られる場所です。同じ目的でしょうか、隣でも三脚を据えている方がいました。散歩中の方が声をかけてくれました。「30分ぐらいしたらほうき星が見えてくるはず」と言うと、また来るとのこと。

双眼鏡で見えるようになったころ、先ほどの方がやってきました。しばし歓談していると肉眼でも見えるようになりスマホでも撮影できました。

高度が10度を切ってくると大気の影響でどんどん見えなくなりました。スマホで撮影しているときにメインのデジカメで撮影すればよかったなと反省。それでも、これだけの画像が得られました。

200 mm F5.6 ISO1600 4秒

200 mm F5.6 ISO1600 4秒

10/14

この日は夕方に雲がありそうだったので自宅から。ダメもとで屋上から撮影したところ、雲の隙間から何とか撮影することができました。ちょうどこの頃に肉眼でもかすかに見えました。自宅は周りが明るいのでなかなか良い写真が撮れません。ビルの見た目の高さと比べると、すごく尾が長いのがわかります。赤道儀は使用せず三脚で済ませました。露出時間が短いので十分でした。

86 mm F4 ISO800 2秒


2024/10/08

紫金山・アトラス彗星の撮影

10/2の早朝に紫金山・アトラス彗星の撮影に出かけました。

3時に起きて鳥羽のパールロードにある海が見える小高い駐車場に向かいました。4時前に到着しましたが、国崎に近い駐車場ではすでに赤道儀を据え終わっている方が居ました。他に大阪から来られた方もいて驚きました。

明かりを照らしても悪いので、別の駐車場に向かいました。海を見下ろす方向には草や木の枝がありましたが、撮影に支障がなさそうな場所に赤道儀を据えました。

赤道儀には彗星の軌道要素をダウンロードしておいたので、3つの恒星でアライメントをしてから、彗星が昇ってきたころに彗星追尾モードに入れました。

今回は望遠鏡を使用せず、200 - 500 mm F5.6のレンズで撮影しました。

3秒ぐらいシャッターを開いて様子を見たところ、見事に彗星が写っていて興奮しました。

200 mm F5.6 ISO 3200 10秒露出 x 6枚 (300 mm程度にトリミング)

雲が多くて心配でしたが、何とか撮れた感じです。時間が経つにつれて露出がどんどん変わっていくので、感度やシャッタースピードを調整するのが忙しかったです。
明けに見えるときは、昇ったすぐが一番よく見えるということが、よくわかりました。

SXD2とSTAR BOOK TEN


- 番外編 -

こちらは、今度子どもたちを集めて観望会をするために買った星を示すためのLEDライト。
Amazonで3,000円ぐらいで入手しました。


2024/05/27

直下プリ 頒布

PM84il のヒト: 直下プリ 2号機 を作っている件 その2 こちらの続きの話と頒布のお知らせです。


ゲインは18.09 dBです。-20 dBm -30 dBm入力で測定。

0 dBm -10 dBm入力で測定してもゲインはほぼ同じ。17.96 dB
P1dB = 22.5 dBmのスペックのMMICです。

タカチのケースに入れました。
基板裏側のネジはナットのみです。ワッシャーが入れられませんでした。
(s/n: 4まで。s/n: 5以降はワッシャー入ってます。)

Nコネフランジ部分には、ゴムパッキンを入れています。

130 x 90 x 50 mm の防水/防塵ケースです。

裏側。

 

こちら、頒布しています。

ケース入り完成品 13,000円 (別途、60サイズ送料)
ケース無し完成品 10,000円 (レターパックの送料込み) 
 

メール(jarl.com)もしくはXでDMをください。
ヒマを見て作りますので2~3週間かかるかもしれません。


特徴おさらい
  • サテライト用にIC入力側に145 MHz除去フィルター搭載
  • 通過帯域 fc = 435 MHz, -3 dB BW = 22 MHz
  • ゲイン 18 dB
  • NF 0.6 dBぐらい (MMICのスペックとフィルターロスから算出)
  • IC-9700から電源重畳で動作 (スタンバイ、電源ケーブル不要)
  • Nコネ入出力
  • 50 W通過

IC-9700と本機の間にデュプレクサーなどが入っている場合は正しく動作できません。
デスクトップで使用しても意味がありません。ケーブルロスの補償用としてアンテナ直下でお使いください。

IC-9700設定方法
  • MENU - ② - SET - 外部端子 -  外部プリアンプ - 430M を ON(← 初回のみ)
  • 普段使うときは、FUNCTION - ② -EXT P.AMP で ON/OFF できます

2024/05/13

直下プリ 2号機 を作っている件 その2

こちら PM84il のヒト: 直下プリ 2号機 を作っている件 の続き。

5/8に基板が到着して組み立ててみました。


SAWフィルターのはんだ付けができれば完成できると思ってました。
予想通り、難易度高め。左のは、シャーペンの先っちょ。

まずは電力通過の試験。
数秒でVSWR悪化し、原因はチップインダクターL6の磁気飽和。

空芯コイルを試して一発ok。
ちなみに、フェライトビーズもNGでした。
この状態で50 W 1分間の通過で問題なし。C6, C7はビクともしませんでした。

次は300 MHz HPFの製作。
L2, L3をいろんな直径と巻き数でカットアンドトライ。
この時点ではまだMMICは付けずに、
ANT側端子 <-> TP1間 でS21を測定しています。
このあと145 MHzトラップのL1を取り付け。こちらもカットアンドトライ。

MMIC入力部のフィルターは最終こうなりました。
435 MHz通過損失: 0.12 dB
入力VSWR: 1.14

145 MHz通過損失: 80 dB以上
隣で145 MHzのアップリンクをしても平気です。

コイルは変形すると特性が変わるのでホットボンドで固定。
MMICを取り付けて完成です。

NFメーターがないので実測できないのですが、MMIC自体のスペックに前段フィルターの通過損失を加算して、机上の計算ではNF = 0.6 dB程度かと思います。

MMICでアンプした後のSAWフィルターで2 dBちょっとの減衰がありますが、トータルのゲインは18 dBほどでした。

このあと50 Wで5分間の電力通過を試しましたが、正常に動作しています。


回路図


パーツリスト

  • C1 7 pF
  • C2 7 pF
  • C3 7 pF
  • C4 7 pF
  • C5 270 pF (271)
  • C6 1000 pF (102)
  • C7 0.01 uF (103)
  • C8 1 uF / 25 V (105)
  • C9 0.01 uF (103)
  • C10 0.1 uF (104)
  • C11 1 uF / 50 V (105)
  • C12 1 uF / 25 V (105)
  • CN1 N-R
  • CN2 N-R
  • D1 GS1010FL
  • D2 GS1010FL
  • FL1 SF2446E
    sf2446e.pdf (rfmi.co)
  • IC1 PGA-103+
    SMT Low Noise Amplifier, 50 - 4000 MHz, 50Ω | PGA-103+ | Mini-Circuits (minicircuits.com)
  • IC2 NJM7805SDL1 (できれば発熱の少ないLDOにしたい)
  • L1 0.17 uH (φ4.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 8回左巻き)
  • L2 18 nH (φ3.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 2回右巻き)
  • L3 18 nH (φ3.5 mm軸にUEW 0.4 mm x 2回右巻き)
  • L4 470 Ohm, 1 A
  • L5 470 Ohm, 1 A
  • L6 φ4 mm軸にUEW 0.4 mm x 12回巻き
  • L7 470 Ohm, 1 A
  • L8 470 Ohm, 1 A
  • PCB
  • RL1 HF3 56 (12 V) 1462051-4
  • RL2 HF3 56 (12 V) 1462051-4
    DDEController (te.com)
  • TP1 U.FL-R-SMT-1


部品が揃ったら頒布予定です。ケースなしの完成品で\10kぐらいの予定です。

ケースはこちらが適合しそう。(ガスケットはゴム、IP67アルミケース)
BDN9-13-5N.pdf (takachi-el.co.jp)


IC-9700設定方法

  • MENU - ② - SET - 外部端子 -  外部プリアンプ - 430M を ON(← 初回のみ)
  • 普段使うときは、FUNCTION - ② -EXT P.AMP で ON/OFF できます


2024/05/01

AO-109の思い出

少し前に大気圏に再突入したAO-109の思い出を少し。

調べてみたら、2 QSOしかしてません。


一回目のQSOは、2021/12/18にJK1AFZさんとFT4にて。


こちらはFT4ループテスト 2022/1/3


こちらはSSBのループテスト 2024/4/6 20:00頃

CW短点やCQ (?)も聞こえてにぎやかです



そして、2回目にして最後のQSO 2024/4/14 17:25頃
JK2XXK/9とのCW QSO




ほとんど聞こえないけど、ループチェックすると時々生きているのが分かって、自分的には耳チェックで使ったりと・・、楽しい衛星でした。


2024/04/30

直下プリ 2号機 を作っている件

一年半前から使っている直下プリ PM84il のヒト: 435 MHz 直下LNAを作っている件 その2 ですが、アンテナ <-> シャック間のケーブルロス 2 dB はこのLNAでカバーできています。それなりにノイズは増えますが、良く仕事してくれています。

これを一枚基板にしようと製作を始めました。

目標スペック!

  • 通過帯域 430 MHz - 440 MHz
  • ゲイン 20 dB
  • NF 0.6 dB以下
  • IC-9700から電源重畳で動作
  • スタンバイ用ケーブル不要
  • SAT用に300 MHz HPFと145 MHzトラップ付き
  • アンプ出口にSAWフィルター付き
  • 小型
  • Nコネ入出力

石の選定にはずいぶん時間をかけましたが、以下の点について検討し、結局は簡単に使用できるMMIC PGA-103+ を選択しました。

  • NF
  • ゲイン
  • P1 dB
  • 使用帯域でのS11とS22

最近はGNSSやWLAN用でNFが随分低い石がありますが、435 MHz帯ではあまりリターンロスがよろしくないようで見送りました。

サテライト通信に使用できるように、MMICの入り口には、300 MHzのHPFと、145 MHzのトラップを装備し、MMICの飽和を防ぎます。MMIC入口のフィルターによる通過損失はNFの劣化にそのままつながりますので、通過帯域の減衰は最小限にとどめる必要があります。

入口のフィルターはVNAを見ながら調整が必要なため、テスト用の端子を設けています。(テスト端子はU.FLを選定した都合、MMIC取り付け前に調整する必要があります。)

MMICの出口にはBPFを装備します。435 MHz帯を通過できるSAWフィルターを選定しました。

RFの切り替えは偏波切り替え器 PM84il のヒト: H/V/LHCP/RHCP切り替え器を作っている件 その3 で実績のあるリレーを使用し、50 W CWが通過できる設計です。

MMICの保護用にCi = 0.3 pFのダイオードを選定しましたが、ノイズ低減と、Txからは十分アイソレーションが取れることを見越して取り付けません。パターンぐらい作ればよかったと後悔。(後付けできます。)

IC-9700 (IC-910も?) にはリグからの同軸ケーブルに電源を重畳することで、プリアンプの動作と送受切り替えができる機能があります。このプリアンプはその機能を利用できるように設計しています。つまり、同軸ケーブル以外の電源や強制スタンバイ接続は不要です。

昨日基板の設計が終わり、完成待ちです。うまくいけば頒布を考えています。





2024/04/21

KASHIWA 受信報告 その2

PM84il のヒト: KASHIWA 受信報告 の続き。

今日から秋祭りの準備🤣で出かけてて、ひとつ前のパスは逃しました。

JE3HCZさんがTLMをSatNOGSに送り込むことができたというXの投稿を見て、12時前のパスで受信してみました。

まず、AOSからいきなりS9のビーコンが聞こえてきたので、これは同じ周波数に別の衛星が・・・と、やれやれな気持ちになっていました。

4800 bpsの受信をしたくFMにしてたので、CWのビーコンが聞き取れなかったのですが、2回目のCW テレメトリーをSSBで聞いたら「YMX」って打っていたので、すぐさまGoogleで検索をしてKASHIWAだということを確認し、慌てて3回目のテレメトリーを録画しました。

S8~9振ってきてますよ。

おめでとうございます。


KASHIWA 受信報告

2024/4/11にISSから放出されたKASHIMA、TLEがよくわからないなか、半日後にISSのTLEで聞いてみましたが何も聞こえず。

その後数日、聞こえないというレポートだけがむなしくXに投稿されていました。

一昨日だったと思いますが、受信できたとの投稿があり、4/20の未明にトライしましたが聞こえず。

昨日WFに何か見えた気がしていたので、4/21の未明に再度トライしてみたところ、見事に聞こえました!!!


4/21 Orbit #151 (JST)

2024/04/21 03:50:50- EL: 50.7 deg. V偏波

CWのメッセージ「KASHIWA ?A390C2710EE10」

CWのあとにパケット: Soundmodem 4800 bps G3RUHで 復調不可 (動画最後の方)


同じく 4/21 Orbit #151 (JST)

2024/04/21 03:52:56- EL: 16 deg. H偏波

CWのメッセージ「KASHIWA ?20E8F3710? ?80?」



周波数: 437.375 MHz

TLE: 

KASHIWA

1 59508U 98067WH  24109.39522517  .00109943  00000+0  17741-2 0  9994

2 59508  51.6364 251.8281 0002841 100.7365 259.3944 15.52037673  1161


感覚的にはAO-109と同じぐらいか、それより弱い受信レベルです。1回目と2回目で偏波が変わっています。

使用設備: 18.7 dBi - 0.5 dB Loss  + 19 dB LNA (NF 0.6 dB) - 2 dB Loss -> IC-9700


非圧縮のWAVファイルが必要な場合はご連絡ください。切り取った部分はメールで送れるサイズです。


2024/03/20

東海QSOコンテストに出ました

今年も東海QSOコンテストに出ました。

荒天が予想されていましたので前日まで参加するかどうか悩みましたが、幸いこちらの方では雨雲がかかるのが少なそうでしたので決行しました。

近所の河川敷に行きました。10分ぐらいのところ。

160 mのアンテナも余裕で張れます。
送電線や電柱もありません。

20年ぶりぐらいに出してきたアンテナ。
3.5 MHzのトラップを付けた、1.9/3.5 MHz用ダイポール。
現場で1.9 MHz → 1.8 MHzに改造しました。

ポールは1本。
1.8/3.5 MHzのダイポールは滑車で上げてます。
7/14/21/28 MHzは730V-1をほぼ水平で使用。

途中えらい音がしたので外を見たら脚立が突風で飛んでいきました。
このあと、横の状態で放置してましたが、また吹き飛びました。
途中で雨が降ってきて、空電ノイズでしばしQRTしました。

ハイバンドがあまりよくなく、去年より少ない。

アンテナが吹き飛ばなくてよかったです。

来年(?)用メモ: 
  • 730V-1のエレメントを片側20 mm縮める
  • 730V-1のマスト固定用Uボルト、スペーサーが要る


2024/02/03

Newアンテナ上げました

PM84il のヒト: Newアンテナ の続き。 

IO-117が運用終了するというので急いでアンテナやら切り替え器を作ってました。今日は一日時間が取れたので、タワーに設置しました。


まず、同軸のはんだ付けから。
BNCP-117NAというコネクター。芯線を少し削って細くしました。
5D-FBを使用予定でしたが、LITEしか入手できなさそうなので、5D-HFAEというのを使用。
このケーブルは5D-SFA相当で、屋外用のシースです。

前後のエレメントで1/4波長分をケーブルで移相して給電するので、
波長短縮率を実測したところ 83.9% でした。(5D-SFA-LITE カタログ値: 83%)

同軸ケーブル物理長4087 mm の片側解放で、Nano-VNAでインピーダンスを測定。
15.4 MHzでショート状態。(スミスチャートで一番左)
4.087 m / (300 / 15.4 MHz / 4) = 0.8392 (83.92%)
CAL点から同軸接続部までの長さはE delayをかけました。

給電線の長さの差は、435 MHz / 4 * 0.8392 = 144.7 mm となりました。

同軸の処理。ちょっと弱そうだったので、
この後、園芸用のグラスファイバー(φ5 mmぐらい)を角パイプに突っ込んで、
ケーブルの支持にしました。

Xマウント。
前のアンテナで2年間耐えた、ポリカーボネート製。(t = 10 mm)

夢の基板はこの箱に入れました。
今日気づきましたが、自分の基板、作ってませんでした。

ウオルボックスの中にはネジ止め用のベニヤ板があるのですが、
そのベニヤ板自体はウオルボックスにネジ4本と金具で固定されます。

基板は、ウオルボックスのベニヤ板にネジ4本で固定できますが、
基板のネジ穴位置に設計ミスがあり、
ベニヤ板は、ウオルボックスにネジ3本でしか止まらないことがわかりました。

現用アンテナを降ろす前に記念撮影。
VP25でできてます。2年良く持ちました。

アンテナ付けたところ。
145 MHz アンテナより長くなりました。

箱。
裏側の銀箱はLNA。


基板の制御線をシャックに引き込んで、切り替えながらVSWRを見ました。どの偏波でもバンド全域で1.4以内でした。特に、SATとEMEの帯域では1.2ぐらいです。

偏波面切り替えもうまく動作しました。H/V/LHCP/RHCPの偏波が手元のロータリースイッチで切り替えできます。郡上八幡のレピーターでは、H/Vで30 dBほどの差があります。近所のノイズも偏波面を切り替えるとS2/S8ぐらいの差(20 dB近く)で変わります。これはおもしろい。

前のアンテナを降ろす前にレピーターの信号強度をメモしてました。Sで1ほど(3 dB)受信が向上しています。冬場に開かなかった伊豆のレピーターにアクセスできました。

肝心のIO-117ですが、今日はなかなか上がりません。2/5に停止するとかしないとかでかなり混んでます。でも受信ではかなり快適になりました。


---
2024/2/4 動画追加

偏波切り替えしているところです。

1.2 GHz直下LNA その後

PM84il のヒト: 1.2 GHz 直下LNA製作  の続きを書いてなかったことに気づき更新です。 SAWフィルターが見つかったのでCADで作図、JLCPCBに基板を発注しました。 ここまでは良かったのですが・・・、部品を発注していくと、見つかったはずのSAWフィルターが欠品...